- HOME
- 内科
- 生活習慣病の診断と治療
- 高血圧
高血圧
高血圧症とは
高血圧症(こうけつあつしょう)は、血圧が正常値よりも高い状態が続く疾患のことを指します。通常、収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上である場合に高血圧と診断されます。
高血圧症は、血管内の血液が高圧力で流れることによって、血管や心臓、腎臓などの臓器に様々な影響を及ぼします。
例えば、血管に負担がかかることで動脈硬化や動脈瘤などの病気を引き起こしたり、心臓に負担がかかることで心筋梗塞や心不全などの病気を引き起こしたり、腎臓に負担がかかることで腎不全などの病気を引き起こすことがあります。
高血圧症の原因は、遺伝的要因や肥満、ストレス、運動不足、塩分の摂りすぎなど様々な要因が考えられています。
また、高血圧症は長期間にわたって続く場合が多く、症状が出にくいため、定期的な健康診断や自己測定が重要です。
高血圧症の治療は、まずは生活習慣の改善が基本となります。具体的には、塩分の摂取量の減少、適度な運動、禁煙、アルコールの適量摂取などが挙げられます。それでも血圧が改善しない場合は、降圧剤を用いた薬物療法が必要となります。
高血圧症の原因
高血圧症の原因は複数ありますが、最も一般的な原因は動脈硬化や動脈壁の肥厚による血管の狭窄や弾力性の低下です。
このような状態になると、血液が通りにくくなり、心臓がより強く収縮して血液を送り出す必要があります。
その結果、血圧が上昇します。また、遺伝的な要因、肥満、ストレス、塩分過剰摂取、運動不足、アルコールやタバコの摂取、高コレステロールなども高血圧症の原因となることがあります。
高血圧症の症状
高血圧症の症状は、しばしばはっきりとは現れず、ほとんどの場合、血圧が長期間高い状態が続いていることによって、徐々に体に悪影響を与えます。
高血圧の主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 頭痛: 頭の後ろや側面、時には額にも現れる、鈍い痛みや圧迫感があります。
- 目の異常: 目の前にチカチカしたり、ぼやけたり、時には視力が落ちることがあります。
- 息切れ: 軽い運動や歩くだけで息切れを感じることがあります。
- 動悸: 心臓がバクバクしたり、落ち着かない感じがあることがあります。
- 疲れやすい: 疲れやすく、やる気が出ないことがあります。
- 食欲不振: 食欲がなく、食事が喉を通らないことがあります。
- 血尿: 血圧が高いと腎臓に負担がかかり、たん白尿や血尿が現れることがあります。
高血圧症の症状は必ずしも現れないため、定期的な健康診断を受けることが重要です。
高血圧症の検査内容
① 血圧測定
血圧計を使って腕の動脈の圧力を測定します。通常は腕の上部に圧力計を巻き、膨張期(最高血圧)と収縮期(最低血圧)の値を測定します。
② 尿検査
蛋白質や糖、その他の物質が尿中に存在するかどうかを調べます。高血圧症は腎臓に悪影響を及ぼすため、尿中に蛋白質が含まれることがあります。
③血液検査
コレステロール、トリグリセリド、グルコース、クレアチニン、尿酸などの血液中の物質を調べます。これらの物質の値が高い場合、高血圧症に関連する他の疾患のリスクが高くなることがあります。
④心電図
心臓の活動を調べるために、電極を胸部に取り付けて、心拍数、心拍のリズム、心臓の機能などを測定します。
⑤超音波検査
超音波を使って、心臓や血管の内部を撮影します。これにより、動脈硬化や動脈狭窄の程度を調べることができます。