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高脂血症(脂質異常症)
高脂血症(脂質異常症)とは、血液中に含まれる脂質(脂肪分)の異常な増加によって引き起こされる病気のことを指します。血液中の脂質は、コレステロール、中性脂肪、リン脂質の3つに大別されます。
通常、これらの脂質は適切な量であれば体に必要な栄養素ですが、血液中の濃度が高くなると、動脈硬化や冠状動脈疾患、心筋梗塞、脳卒中、脂質性肝炎、膵炎などの疾患のリスクを高めることがあります。
高脂血症の主な原因は、食生活や運動不足などの生活習慣が大きく関与しています。また、遺伝的要因によるものもあります。高脂血症には、症状がある場合とない場合があります。症状がある場合には、胸部不快感や息切れ、冷や汗などが現れることがありますが、多くの場合は症状がなく、健康診断で偶然に発見されることが多い病気です。
高脂血症の診断には、血液検査が行われます。主に測定されるのは、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、トリグリセリドなどです。診断基準によって基準値が異なりますが、基本的には、総コレステロール200 mg/dL以上、LDLコレステロール120 mg/dL以上、中性脂肪150 mg/dL以上が高脂血症とされています。