2023/11/21
吹田市にある内科です。今回は扁桃腺の治し方について説明します。扁桃腺炎は、多くの人が経験する病気ですが、適切な対応をすることで早期回復が期待できます。このコラムでは、扁桃炎の基本から自宅でできる治療法、さらには再発を防ぐ方法まで、詳しくご紹介します。
そもそも扁桃炎ってどんな病気か
扁桃炎は、喉の奥に位置する扁桃腺が炎症を起こす病気で、主に細菌やウイルスの感染によって引き起こされます。扁桃腺は、体内に侵入する病原体に対する第一防御線として機能しますが、この部位が過剰に反応することで炎症が生じます。扁桃炎は急性と慢性の2種類に分けられ、急性扁桃炎は通常、数日から1週間程度で治癒しますが、慢性扁桃炎は症状が長引くことが特徴です。特に小児に多く見られ、成人でも発症することがあります。
扁桃炎になる原因は何？
扁桃炎の最も一般的な原因は、溶連菌やインフルエンザウイルス、アデノウイルスなどの感染です。これらの病原体は、飛沫感染や接触感染を通じて広がります。また、アレルギー反応や大気汚染、喫煙なども扁桃炎のリスクを高める要因とされています。免疫力の低下や慢性的な疲労、栄養不足も扁桃炎の発症に関与します。
扁桃炎の一般的な症状
扁桃炎の典型的な症状は、のどの痛み、特に飲み込むときの痛み、発熱、頭痛、全身の倦怠感です。扁桃腺が赤く腫れることもあり、白い斑点（膿栓）が見られることもあります。また、声のかすれ、耳への痛みの放散、リンパ節の腫れなども一般的な症状です。これらの症状は、感染の程度や個人の免疫状態によって異なります。
扁桃炎の家庭での治し方
扁桃炎の自宅での治療は、症状の緩和と感染の拡散を防ぐことが目的です。まず、十分な休息を取ることが重要です。体力を消耗しないようにし、免疫システムが効率よく働くためには、適切な休息が必要です。
水分補給は、のどの痛みや腫れを和らげるのに役立ちます。温かい飲み物や、刺激の少ないスープ、ブイヨンなどがおすすめです。また、冷たい飲み物やアイスクリームも、のどの痛みを一時的に緩和する効果があります。
喉の痛みを和らげるためには、塩水でのうがいが効果的です。1カップの温水に1/2〜1小さじの塩を混ぜ、数回に分けてゆっくりうがいします。これは、喉の粘膜の腫れを減らし、細菌の洗浄にも役立ちます。
市販の痛み止め、例えばアセトアミノフェンやイブプロフェンなどを使用することも、症状の緩和に有効です。ただし、これらの薬剤を使用する際は、用量指示に従うことが重要です。
これらの自宅での対処法は、一時的な症状緩和には役立ちますが、症状が重い場合や改善が見られない場合は、専門の医療機関を受診することが必要です。
扁桃炎の再発を防ぐコツ
扁桃炎が一度治癒しても、再発することは珍しくありません。しかし、日常生活の中でいくつかの予防策を講じることで、そのリスクを低減できます。
免疫力の強化: 健康的な食事、十分な睡眠、定期的な運動は免疫システムを強化し、感染症から身を守るのに役立ちます。ビタミンCや亜鉛などの栄養素を含む食品を積極的に取り入れましょう。
個人衛生の徹底: 手洗いやうがいは、感染を防ぐ基本的な方法です。外出先から帰宅した際や食事前などには特に注意し、こまめに行いましょう。
喫煙の回避: 喫煙は喉の粘膜を刺激し、感染しやすくなるため、禁煙は扁桃炎の再発を防ぐために有効です。
適切な湿度の維持: 乾燥した空気は喉の粘膜を刺激し、扁桃炎のリスクを高めます。加湿器を使用することで、特に冬場の乾燥を防ぐことができます。
ストレス管理: ストレスは免疫力を低下させるため、リラクゼーション技法や趣味を楽しむことでストレスを管理することが重要です。
扁桃炎でよくある質問と誤解を紹介
- Q: 扁桃炎は自然に治りますか？
- A: 軽度の扁桃炎は自然治癒することもありますが…
- Q: 扁桃炎は感染する病気ですか？
- A: 扁桃炎自体は感染症ではありますが…
- Q: 扁桃炎に抗生物質は必要ですか？
- A: 細菌性扁桃炎の場合、抗生物質の投与が効果的ですが…
- Q: 扁桃を摘出すると免疫力が下がりますか？
- A: 扁桃腺は免疫システムの一部ですが…
まとめ
このコラムでは、扁桃炎とは何かについて解説しました。扁桃炎は多くの人が経験する一般的な病気ですが、正しい知識と適切な対応が重要です。
扁桃腺でお悩みの場合は、吹田市の内科までご相談ください。専門的な知識と経験を持つ当院が、皆様の健康サポートをいたします。