2023/02/07
吹田市江坂にある消化器内科【いしかわクリニック】です。
日本人は胃がんや大腸がんを患う方が多いため、内視鏡検査は健康診断でも行われほど一般的なものになってまいりました。しかしながら、いざ検査を受けるとなると、苦痛や恐怖心から検査を受けたくない、どこで受ければいいかも分からない、そんな方が多い方と思います。胃痛や便秘などを放っておくと、実はがんだった…なんてことがしばしばあるケースです。
ここでは、大腸がんの早期発見がどれほど重要か、大腸がん以外にも大腸カメラによってわかる疾患などをまとめてご紹介したいと思います。
大腸内視鏡検査でわかること
大腸内視鏡検査でわかる疾患例として有名なのは、大腸ポリープ・大腸がんです。他にも検査によってわかる疾患は様々です。いくつか簡単にご紹介します。
疾患例
- 大腸憩室症
腸の大腸憩室と呼ばれる部分に細菌が増殖し炎症を起こした状態のことをいいます。炎症が起きると、発熱や腹痛の症状を引き起こします。
- 食道がん
初期症状として、食べ物などを飲み込む動作に違和感がる、声のかすれなど症状が出ます。食道がんは、がんの発生した部分により、頸部食道がん、胸部食道がん、腹部食道がんの3つに分けることができます。
- 潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、腹痛・下痢・粘血便や血便などお腹から症状のサインが出ます。症状は、重症度と原因によって異なる場合があります
- クローン病
症状は軽度から重度まで。腹痛と圧迫されたような痛み・腹部膨満感・倦怠感・下痢。重症の場合、血や粘液、膿が混じることがあります。また合併症を引き起こす可能性もある疾患です
- 直腸カルチノイド
カルチノイド自体は症状を起こすことは少なく、腫瘍からの出血で下血(げけつ)がみられることがあります。多くは内視鏡検査時に偶然発見されます。
- 大腸メラノーシス
大腸刺激性下剤(アントラキニン系)を長期にわたって飲み続けた結果、大腸の粘膜に色素が沈着し、黒っぽくなった状態のことを指します。腸の動きが鈍くなり、便秘の症状が悪化していきます。
大腸内視鏡検査の有用性
様々な症状を簡単にご紹介しました。疾患のほとんどは自身で気づくことが難しいものとなっております。まさか自分は大丈夫だろうと安直に考えてしまわず、タイミングを見て検査を受けることが大切です。大腸内視鏡検査によって早期発見、対処することができ、やはり大腸内視鏡検査をするのは大事だということが言えます。
内視鏡検査で大腸がんの早期発見
上記でご紹介した疾患で特に注目するのが『大腸がん』です。国立がん研究センターの推計によると、2015年の大腸がん患者数は13万人を超えており、この数値は増加していることが分かっております。
内視鏡検査でよくある質問
内視鏡検査をうけることで、病気が感染したり、事故が起きたりすることがあるのか?
以前はまれに内視鏡検査によるピロリ菌や肝炎ウイルスの感染などの報告がありました。しかし現在では多くの施設で『消化器内視鏡機器洗浄・消毒法ガイドライン』に従った方法で洗浄消毒を行っておりますので、肝炎ウイルスや一般細菌などが感染することはほとんどないと考えてよいでしょう。
静脈麻酔を使っての内視鏡検査は受けられるのか?
鎮静剤を使って施術を行っています。緊張して筋肉が縮まることもなく、胃のヒダも広がりますので、むしろお勧めです。麻酔には消化器の専門医が最新の注意を払っていますので、安心してお任せください。
便に潜血があれば検査を受けたほうが良いのか?
進行大腸がんがある場合、便潜血陽性になる可能性は80%程度とされており、必ず大腸の精密検査(出来れば大腸内視鏡検査)を受ける様にしてください。また陰性であったとしても、早期の大腸がんや、ポリープは見落としやすいといわれており、定期的な内視鏡検査をお勧めいたします。
まとめ
大腸内視鏡検査でわかる疾患は多くあることがわかりました。まだ検査をされてない方は特に注意しましょう。現在では内視鏡の苦痛や不安を軽減するために工夫がなされた方法で検査をすることができます。疾患の例であげた症状に心当たりのある方は医師に相談することをお勧めします
吹田市江坂で内視鏡検査をお考えの方は【いしかわクリニック】へご相談ください