2024/12/27
胃に違和感を覚えたり、不調を感じたりすることはありませんか?もしかしたらその原因は「ピロリ菌」によるものかもしれません。ピロリ菌は、胃の中に住み着く細菌で、放置すると胃炎や胃潰瘍、さらには胃がんにつながるリスクがあります。ここでは、ピロリ菌の特徴や感染経路、内科で受けられる検査や治療法について分かりやすくお伝えします。
ピロリ菌とは?
ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の中に生息する細菌です。この細菌は、胃酸から身を守るためにアルカリ性の物質(アンモニア)を作り出し、胃のような強い酸性の環境でも生き続けることができます。研究によると、ピロリ菌は慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍、さらに胃がんの原因となることが分かっています。
ピロリ菌の感染経路は?
ピロリ菌は、主に口を通じて感染します。例えば、感染している大人が赤ちゃんに食べ物を口移しであげたり、汚れた水や食べ物(特に井戸水など)を摂取したりすることで広がることがあります。特に乳幼児期(4歳くらいまで)は感染しやすい時期とされており、大人になってから新たに感染することはほとんどないとされています。
ピロリ菌感染が体に与えるリスクとは
慢性胃炎・萎縮性胃炎
ピロリ菌が胃に炎症を起こし、胃の粘膜が薄くなる病気です。
◇症状
胃が痛む
吐き気がする
胸焼けがする
お腹が張る
げっぷが増える
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃や十二指腸(胃の出口付近)に傷ができる病気です。
◇症状
みぞおちが痛む
胸焼け
吐き気
黒っぽい便が出る
胃がん
ピロリ菌感染が長く続くと、胃がんのリスクが高くなります。初期には自覚症状がほとんどありませんが、進行すると以下の症状が見られることがあります。
◇症状
胃の痛み(腹痛)
食欲の低下
吐血(血を吐く)
下血(黒っぽい便や血便)
体重の減少
内科で受けられるピロリ菌感染検査の種類
ピロリ菌に感染しているかどうかを調べる検査には、次のような方法があります。
血液検査や尿検査
血液や尿を調べて、ピロリ菌に対する抗体があるかを確認します。簡単にできる検査ですが、除菌後も抗体が残ることがあるので注意が必要です。
尿素呼気試験
息を調べてピロリ菌の有無を確認する検査です。精度が高く、診断や除菌後の確認に適しています。
便中抗原検査
便の中にピロリ菌がいるかどうかを調べる方法です。現在感染しているかを確認できますが、便を提出する必要があるため、利用頻度はそれほど多くありません。
内視鏡検査(胃カメラ)
胃の中を直接調べ、ピロリ菌に感染しているか確認する方法です。胃の粘膜を取って詳しく調べたり、専用の検査でその場で診断ができたりする場合もあります。
放置せず内科で早期検査を!
ピロリ菌をそのままにしておくと、胃潰瘍や胃がんなど、深刻な病気のリスクが高まります。【いしかわクリニック】では、ピロリ菌の検査から治療まで一貫して行うことができます。胃の不調が気になる方や、ピロリ菌の感染が心配な方は、早めに内科で検査を受けましょう。
ピロリ菌検査なら吹田市江坂にある内科【いしかわクリニック】へお越しください。土曜日も15時まで診療しております。